周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ720 

2016/10/10
Mon. 22:57

今日10月10日は「銭湯の日」。

3連休最後の休日でもある今日のメインは、もちろん我が愛する銭湯「ヘルスよしの」。
午前中は、部屋の断舎利に勤しみハードカバー本を中心に70冊近くも永山の大きなブックオフへ売りに行った。
いずれ息子と相部屋になる父の部屋の荷物を整理するようにと、かねてから(特に娘2人)から言われていたのを、ようやく着手した。なにせ、父の部屋である4畳半の右側の壁いっぱいにはCDとレコード、左側は本で埋め尽くされており、壁中央のスライド式の本棚は隙間と言う隙間に本が入り込み、スライド棚がもう10年もスライド出来ぬ状態であった。すなわちスライド棚の奥の本は10年取り出せない状態。

本の山をどけながらなるべく惜しまずに処分本を決めて行くと、とにかく20代から30代前半にかけてCDも本も買いまくっていたことを今更ながら思い知る。何度かここで書いたと思うけれど、10代の頃に読んだ故灰谷健次郎氏の言葉「家は借りて住め。本は買って読め」を、ぼくは実に律儀に忠実に守っていた。たとえ多少食うに困っても、部屋が手狭になっても本こそ、音楽こそは真の財産と、結局それほど読まなかった本まで文庫化を待たずホイホイ買っていたのだ。で、結局じわりじわりと貧乏に押し込まれ、それらはとうとうブックオフ行きである。灰谷健次郎のバカ!(八つ当たり)

結局持ち込んだ本の半分以上は値が付かず、なんと70冊はわずか370円(泣)と化し、後には少々スッキリした我が4畳半の部屋が残された。それでも、子どもらは「まだ荷物が多過ぎる」と小言を言い、二言目には「団地で自分の部屋を持っているのは父ちゃんくらいだ。たいていはみな子供部屋に提供し親父の部屋などない」と迫る。そうなるとこちらも決まって「だから俺の部屋使って良いって。相部屋にすれば良いじゃん」と言い返す。それで結局全3部屋中、1部屋を姉妹で1部屋を父と息子が、1部屋は寝室(これがまた5人で寝るのは限界を迎えつつある)で話がとりあえずまとまった。母ちゃんの部屋は台所である。建て増し出来るわけも無し、引っ越すアテは逆立ちしてもない。ならば知恵を絞るしかない。

ブックオフからの帰路、それほどない金に糸目をつけず本を買っていた若い頃を思い出し、この数年は新刊本は年に買って2冊、後は古本で購入するばかりの現状を侘しくも何だか分相応にも思う。母ちゃんはもう何年も図書館で借りる専門だし、気付けば娘たちも貸本マンガを数十円ずつ出し合って借りて読んでいる。ギブソンのギターを20年かけてとはいえ3本も持ち、今も1000枚のCDに囲まれて4畳半に居座る親父は、確かに子どもたちには理不尽な暴君に映るのかもしれない。断舎利が思わぬ自省をもたらしてくれた。

そして午睡後のヘルスよしのである。簡単に行くのはもったいないのでわざわざ森に入って遠回りして行く。急に秋の気配が濃くなりいきなり冬へ行くのかと思わせるが、多摩美の森のトウカエデはまだ緑で紅葉の兆しは見えない。今年も季節が巡って来るけれど決して同じ繰り返しではない。軌道をずれながらグルグルと自然は世界は円環している。それを感じること、忘れぬこと。さすれば命は断ち切っても断ち切らせてもいけないのだと自然と心する。社会などと言うたかだか欲得の人為が何するものぞ。

銭湯の日のヘルスよしのは、この日だけのスペシャル風呂、紀州北山村産の幻の柑橘が入ったその名も“じゃばら湯”(邪を払うの意で、ゆずでもミカンでもなく抗アレルギー成分はゆずの6倍!もあると言う)が、奥のいつもは濃厚バスクリン風呂の所にあり、おみやげにじゃばら飴もいただける。ポスターを読むとこれは神奈川県全域の銭湯組合共通のイベントのよう。実に結構なイベントである。
銭湯の日ではあるが、休日夕方のヘルスよしのはほぼいつもの入りで6~7人くらいだが、それでもスペシャル感は漂い、ぼくはほぼ貸切りで小一時間幻の柑橘“じゃばら湯”に入って至福の時を過ごした。こんな時口から思わず出てくる歌は、たいていフラワーカンパニーズの「深夜高速」のカンチ兄貴バージョン。あの野太い“生きてて良かった~♪生きてて良かった~♪”の声が西の方からどうにも聴こえて来るのだ。

風呂上りにいつものトマトジュースをグイッと飲んで(子どもの頃はもちろんコーヒー牛乳でした)、受付けのオバさんに挨拶して出ようとすると、「お兄さんにじゃばら飴あげたかしら?」と言われ、正直に「最初にいただきました。ありがとうございます」と応えて外のヒンヤリ気持ち良い風の中に出る。心はもちろんほっこり温かいまま。もうすぐヘルスよしのと出会って1年、この小さな古い銭湯のおかげで、ぼくのささやかな、他の人にしたら不安でならないかもしれない暮らしがどれだけ豊かで幸せであることか、これからも心から感謝の気持ちを込めて「ヘルスよしの」を歌って行こう。

ちょうど3個入っていたじゃばら飴は、3人の子どもたちにとても喜ばれた。

今宵のBGMは、断舎利話書いていたら急に聴きたくなった我が師豊田勇造さんの89年の名盤「チャオプラヤ河に抱かれて」。CDも持っているけれど、最初に買ったカセットで聴く。今の仕事に就いたばかりの頃、毎日行き詰ってばかりで心が壊れる予感に怯えていたのを、毎朝1曲目の「ポチャナ」を聴きながら何とかしのいだ。あの時倒れていれば(実際そういう人は多かった)、責任者という立場にならずに別の道を行けたかもと今でも思うことがある。けれどもぼくは何だかんだ倒れず、今も福祉で飯を喰って福祉について思い書いたりしている。大げさでなく豊田勇造師匠の歌と出会わなかったら、ぼくはまったく別の人生を道を歩んでいたと思う。これを書きながら“歌いながら夜を往け”を聴いていたら泣けてきた。嗚呼、師匠!勇造師匠!

BG酒は赤ワイン(チリ産の安いやつ)でした。ではまた、ロケンロール!
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