周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ719 

2016/10/09
Sun. 23:26

今日は、念願のビートルズのドキュメンタリー映画「エイト・デイズ・ア・ウィーク」をTOHOシネマズ川崎に観に行った。

子どもたちに留守番させて、母ちゃんに「一緒に観に行こう」と誘ったが、「お金がもったいないから、父ちゃん一人で行っておいで」とあっさりフラれてしまった。
配給の都合なのかTOHOシネマ系でしかやらないようで、途中駅まで定期が使えて交通費が一番安く上がる川崎にしたのだが、川崎生まれの現川崎市民であるけれど、川崎駅周辺はほとんど行かないし呑むこともない。20代の頃は母ちゃんと良くチネチッタに映画を観に行ったものだが、その頃はなかったTOHOシネマズの入る川崎ダイスビルに今日初めて入った。川崎駅周辺も面白い美味しい店もあるのだろうけど(それこそ20代の頃、映画の帰りに母ちゃんと良く入った中華料理天龍は相変わらず賑わっていた)、わざわざ行って食う気、呑む気にはならない。定例の阿佐ヶ谷吉祥寺、たまに新宿、三鷹、高円寺、そしてライブ後の大森、スタジオ後の地元。それで十分と言うかそんな月に何回も呑む金ありまへん。

休日でもあるし、何だか人気ありそうなので、上映1時間以上前に豪奢なTOHOシネマズで先に券を買ったら案の定、結構席埋まっていた(1日1回しか上映しないというのもある)。先に買っておいて良かった。
それにしても巨大なシネコン、何だかいけ好かない。辺り一面キャラメルポップコーンの最低なディズニーランドを思い出させる匂いが立ち込め、立ち飲みスペースもあるが家に帰れば麦とホップが俺を待っている。あるぽらんやのろで呑む大切な金を、こんな消費資本主義の権化みたいな場所で落としてなるものかと、強靭な意志でもってアタシは、1時間以上久しぶりに川崎の街をぶらついたけれど、映画代の1800円以外1円たりとも使わなかった(エライ!)。

そしてそして、16:40からいよいよ始まった「エイト・デイズ・ア・ウィーク」であるが、最後のボーナス映像の1965年8月のシェイスタジアムライブまでの2時間20分、全く画面に釘付けのまま、家から飲まず食わずのおかげでトイレに立つことも無く最後まで観ることが出来た。
鑑賞後、我が心の内に湧いた最初の感想は、「ビートルズってホンと良いバンドだったんだなぁ」であった。
とっくに分かっているはずのビートルズの歴史だが、あらためてこれだけ集中的に未発表含む貴重な映像や、ポール(何かとても彼の証言がジーンと来た)とリンゴの回顧談は、自分がもう26年もバンドをやっているからだろうか、ものすごく共感出来る部分が多かった。特に最後の方でポールが「スタジオでみんなで新曲を仕上げて行く作業が最高に楽しかった」という発言なんか、あんな世界でトップのビートルズも、ソウブラも同じなのだとうれしかった。

うれしいだけではない。女優のウーピー・ゴールドバーグが語った、ビートルズの音楽は人種を超え、自分らしく生きることの素晴らしさを教えてくれたという話など、因習と封建に支配された田舎町の12歳の少年だったぼくを、ビートルズの自由な音楽(ロック)が救ってくれた経験と重なり、目頭が熱くなった。
しかし、ビートルズの真摯なロックに取り組む姿勢と、その上で自分たちの考えをはっきりと表明する(アメリカ南部のコンサート会場に厳然とあった人種差別的規制に対する明確な反対と拒否)自立した個に対して、熱狂的にビートルズを追い駆け回していた群衆が、次第に烏合の衆や暴徒に変質して行く様子は、映画を観ていてだんだん怖くなって来た。彼らはコンサートを辞めて正解だったのだとやっと思えた。これまでは、ビートルズ側が飽きたのもあったのだろうと思っていたが、映画を観て逆に良くここまでライブをやったものだと感心してしまった。

これ以上はネタバレ過ぎてしまうので控えるが、ジョージやリンゴの証言で聴いて実に驚いたのが、5万人以上を集めたシェイスタジアムライブの時は、VOX社がアンプを新調してくれたそうだがそれも100Wしかなく(ちなみにソウブラのちきんベース君がライブ会場に持参する小型のベースアンプもそのぐらい出力ある)、やはりモニターもPAもなかったとのこと。ドラムのリンゴは自分の前に置いてあるアンプからの音は観客の絶叫でかき消されて聴こえず、ジョンとポールの身体の動きを見て見当をつけて叩いていたというのだ!その時の彼らの演奏にリズムの乱れなど全く感じない。それを観て、数年前の吉祥寺音楽祭ストリートライブで周囲の音に自分たちの音が聴こえず、リズムが乱れたことを思い出して恥ずかしくなった。

それでスタジアムの観客たちはというと、かつてのチリ紙交換車で使われていたような拡声器が何台も観客席置かれていて、それで聴いていたというのだ。映画でその観客席の音を再現していたが、想像通りのチリ紙交換車の放送のような音であった。50年以上前はそれが音響機材の限界だったのだ。そんな視点から見てもこの映画は本当に面白いし、やっぱりビートルズはすごいライブバンドで、潔かったと思う。

本編終了後のボーナス映像で、30分のシェイスタジアムライブを大画面大音量(出来れば、かつての吉祥寺バウスシアターの爆音で聴きたかった)で観て、ラストのポールが歌う「アイム・ダウン」でジョンが電子ピアノをひじで弾く姿がやっぱり何度観てもカッコ良かった。「ヘルプ」もホンと良い歌だなぁ。映像をよく観て「ア・ハード・デイズ・ナイト」が意外と簡単なコードであることを知り、今夜は家でハード・デイズ・ナイトを弾き語って一人盛り上がった。

上映終了後、ほぼ満席の客層をよく見たら、驚くことに老若男女ほぼ同割合なのであった。やっぱりスゴイなビートルズ。
そして、ツアーを辞めた後も良く70年まで活動を続け、さらに磨きのかかった名曲の数々を遺してくれた。あらためてビートルズにありがとう!あなたたちが居たから、ぼくはさらにいろんな音楽と出会うことが出来て今もこうして歌を唄えている。自由に。自分の意志と考えを持って。

今宵のBGMは、録音しておいたインターFMのバラカンビート。BG酒はトリスクラシックハイボールでした。ではまた、ロケンロール!
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