周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ697 

2016/08/12
Fri. 22:14

11日から職場の夏休みに入った。

10日の夜から、先に金沢八景の義父宅に遊びに行っていた家族と合流し、いつものように我が家より広いマンションに独り暮らしの義父宅を、避暑地の別荘よろしく勝手気ままに使わせてもらい、やはりいつものように義父宅からほど近い海の公園で海水浴を兼ねたアサリ採りに今夏も興じた。しかし、例年は海面に顔を出したまま手だけを砂底に突っ込んで掻いて余裕の姿勢でアサリを採っていたのが、今年は満ち潮のため一々逆立ち状態に潜って砂を掻かなければならず、かなりの重労働であった。

けれど、ぼくと長女はつかれたようにこの作業に没頭し、都合3時間以上間に昼食を挟んでアサリ採りを続けた。
何も余計な事を考えずただ砂を掘ってアサリを掴む。そもそも小ぶりだけれど2.5センチ以上のアサリしか採らないと決めているので、一度に5~6個掴めてもそれだけの大きさのアサリは5回に1~2個採れるかどうか。なんとも効率悪い作業。しかし夢中になる。この日を1年間ずっと待っていたのではないかと思ってしまうほど熱中し、ぼくは都合100回近く海で逆立ちしたせいで気持ち悪くなってしまった。

思えば子供たちが初めて知った海が、義父が家を出て独り暮らし出したここ金沢八景の海の公園だ。
母ちゃんが「他の海も見せてあげたいねぇ」とごちるが、海の家がなく代わりに巨大な無料テントの下で休憩出来、そばに無料のシャワー&更衣室もあって、高くない売店もある。人工の砂浜とは言えアサリは採り放題、海藻も多過ぎるくらい生えているしクラゲも出るしヤドカリもいっぱい居る実に生態系豊かな海なので、我が家のような低所得世帯には代替案のないうってつけの海なのだ。そうして周囲を見渡せば、今年もやはりどこか生活にあえいでいそうな御仁たちが、ぼくと同じように懸命に首をかしげて耳の水抜きをしながら必死な形相を隠しもせず、今夜のおかずを採っているのだった(実際とても美味しい)。

そんな金沢八景から昨夜帰って、明日は朝早くに実家のある関宿へ1泊の帰省。せっかくの何もない1日なので今日は精力的に動き、かねてより用意していたLPレコード12枚を町田のディスクユニオンに売りに行き、予想以上の4900円!をGET。中学時代に夢中になっていてもう絶対聴かないだろう80年代洋楽テクノが高値で売れた。その手のモノはまだ10数枚あるのでキツくなったらまた売ろうと思う。そして帰宅後夕方は、通勤時に聴くCDウォークマン用の音源を、LPレコードからUSBに移してそれをCD-Rに焼くという作業をする。昔レコードをカセットに落としたのと同じような作業だが、これをやる暇が普段はなかなかない。これまたアサリ採り同様効率悪い作業かも知れないが、ぼくはこの不効率を不効率とも思わず楽しんでいる。ぼくは便利さの為に昔からの楽しみを捨てるつもりはない。

夏休みと言ったって、心の中は漠たる不安や憂鬱や、世情に対する憤まんでいっぱいだ。なんにもすっきりなどしやしない。きっと死ぬまでそうなんだろうなぁと思う。
先日の天皇の「お言葉」報道にうんざりし続け(東京新聞もひどかった。あの有識者や無識者たちの「お言葉」賛美だけでなく、昭和天皇が戦争責任を自ら負おうとしていた等というトンデモ史観まで。唯一溜飲を下げたのは11日朝刊の竹田茂夫氏の本音のコラムくらい。そして辺見庸氏のパンクなブログ!すぐ消えると思うので要チェック!)、体制反体制とも(最近この傾向著し)当然に永劫存在する天皇制を前提とした見解ばかり。ぼくは一言一句現行憲法を変えるべきでなく、変えるにしても一度でも良いからまず文言通り(特に9条)実現してからにしろという考えだが、第一条にある通りいつの日か現在の彼らの地位である「象徴」を国民の総意に基づき無くしたいと願っている。その総意の基となる意見の一つであるはずの「廃止」は、取り上げる余地すらまるでないかのような報道ぶりだ。相変わらず息苦しいなぁこの国は。ぼくが入ってた頃のK産党の綱領になかったっけ?あったはずだよな~。それにしびれた覚えあるものなぁ。

そんなすっきりしない気分で過ごす夏休みにもってこいなBGMは、ブルーズと中学高校時代に大好きだったイギリスのロックバンドザ・スミスの歌。ボーカルであるモリッシーの書く徹底した「群れる」ことへの嫌悪と、正義や善に熱狂することへの醒めた視点を持つ歌詞に、特に18歳の時のぼくは救われた(本当だ)。47歳になってあらためて彼らの歌を聴き、迎合しないことの勇気を新たにもらっている。最近特に正義が、善が政治と絡んで群れてかなりおかしなことになっている。

夏休みスペシャルの意味も込めて、1曲中川五郎さん訳のザ・スミスの歌詞を!

ザ・クィーン・イズ・デッド(1986年)

陰気な湿地だらけのこの国におさらばしよう
その姿は檻の中に囲まれた1匹の豚のよう
この国の消沈ぶり極まれり 垂れたこうべ包帯でつって
本当にお気の毒だね…でも素晴らしいことだと思うよ
親愛なるチャールズ お母さんのブライダル・ベールをかぶった姿で
デイリー・メイル紙の第一面を飾りたいと心の底から思ったことはないのかい?
そこでぼくは公式に記録が残されているありとあらゆる歴史的事実を調べてみた
ぼくも昔のどこかの女王の18番目の遠い子孫かと思うと
恥ずかしさのあまり消え入りそうになったね
世界が変わったのか それともぼくが変わったのか?
世界が変わったのか それともぼくが変わったのか?
今じゃ9歳のしたたか者がドラッグを売り歩いている
(ぼくはドラッグが何なのかすら知らなかった)
そこでぼくはスポンジと錆びたスパナを手に宮殿へと押し入った
女王が言った「あら、あなたを知っています。でもあなたは歌えない」
ぼくは言った「そんなことどうだっていいさ…ぼくがピアノを弾くのをあなたは聴かなくちゃ」
静かで爽やかな場所をぼくら散歩できる
そしてとても大切なことの話ができる
だけどあなたがいまだにお母さんの言いなりになっているのなら
誰も去勢の話なんかしやしないよ
静かで爽やかな場所をぼくら散歩できる
そしてとても大切なことの話ができる
例えば愛、法律、貧困について
そうしたものがぼくの首をしめるんだ
静かで爽やかな場所をぼくら散歩できる
そしてとても大切なことの話ができる
だけど雨がぼくの髪の毛をペタンコにする
そうしたものがぼくの首をしめるんだ
気力を吸いとるパブをやりすごし
金をひったくろうとする教会もやりすごす
女王は死んだ、みんな
危なっかしい立場にいるってとっても寂しいことなんだよ
からだをボロボロにするパブをやりすごし教会もやりすごす…
奴らはみんなの金が欲しいだけなんだ
女王は死んだよ、みんな
危ない橋を渡るってとっても孤独なんだよ
ぼくをあてにしていいよ、みんな
人生は果てしなく長い ひとりぼっちだったらね
人生は果てしなく長い ひとりぼっちだったらね
人生は果てしなく長い ひとりぼっちだったらね


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