周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ696 

2016/08/08
Mon. 23:04

6日の土曜日は、ソウブラギターの森田君宅でレコーディング最後の作業である6曲のリードギターパートを録音する。

暑い昼日中、汗だくで彼の家に着き、まずはパートナーのひろこちゃんから冷たいビールと胡瓜と大根のキムチ漬けを馳走になり人心地ついてから作業開始。
開始したのはPM2:00前だったと思うが、何とPM4:00前には録音作業は終了してしまった。思わずお互い「おい、なんか忘れてないか?」と言い合うほどにスムーズかつ迅速な仕事ぶりであった。と言うのも、森田君はこの数日間寝ても覚めてもギターのフレーズを考えに考え続けながら暮らしていたとのこと。今回のレコーディングで、これまでになく彼は自分のギターパートをしっかり作るようになった。ある意味、今作のアレンジャーと言って良いかもしれない。どちらかと言うと(言わなくても)彼は速弾きで弾きまくるタイプではなくスローハンドなギタリスト。しかし、少ない音数でなかなか味なフレーズを生み出す。それは彼の部屋に飾ってあるLPレコード群を見れば納得出来る。彼のギター魂にはムード歌謡が根付いているのだ。ムード歌謡とロックの幸福な融合がそこにはある。

夕方5時過ぎには、ぼくらは森田君行きつけの清瀬市にある銭湯「伸光湯」で広い湯船に浸かりながら、差し込む夕方の日の光の下至福の時を過ごしていた。こんな風にレコーディングの最後を迎えられたことを思えば、アルバムタイトルに決まった「普通の暮らし」がなおさらリアルに感じる。今回のアルバムも、生活バンドソウブラが生活の中で生み出したアルバムだ。そこから離れた曲など1曲もない。

その夜遅くまで2人で呑んで帰宅した翌日(7日)は、午前中から家族で新横浜にある母ちゃんの祖母が入所している老人ホームの夏祭りに、祖母を見舞いがてら出かけた。
たぶん今年で100歳になるはずの祖母は、春まで骨折したり風邪をこじらせたりと入院してベッドに横になっていたが、現在はすっかり回復して、この日はぼくらが行くと喜んで自力で車椅子を動かして部屋に入るなど、びっくりするくらいの元気さであった。
でも耳はかなり遠いので、耳のそばで大きな声を出さないと聞こえない(ぼくの声は割と聞こえやすいみたい)し、認知症も進んでいるが、それでもぼくら家族の事はちゃんと分かるようでうれしそうにあれこれお話してくれる。なぜか孫であるぼくの母ちゃんは、離婚して最近再婚したことになっていて、何度も母ちゃんに「良かったねェ。再婚出来て」と言い、ぼくに向かっても「ねぇ」と相槌を求めるのだが、それではぼくは何なのだという話になるので苦笑しつつ微妙な相槌を返すしかない。そんなちょっと噛み合わない会話もまたのんびりしたホームの時間の中で心地よい。

一緒に外のお祭りに行こうと祖母を誘うと「今までさんざん祭りに関わって来たからもういい」とのこと。どうやら長年暮らした母ちゃんの実家でもある、横浜の地元の祭りに毎年協力していたことを言っているらしい。早くに夫を亡くし、戦後闇市で働いたりしながら女手一つで2人の子どもを育て、横浜に土地と家を持つまでに至った肝っ玉母ちゃんであった祖母は、今も自分の意志をはっきり持っている女性である。

猛暑の中、ホーム1階玄関前のわずかな日陰に、かき氷や焼きそば、綿菓子におでん等の縁日が並び、どれも無料で参加者に振る舞われたので子どもたちは大喜びで楽しんだ。次女と長男はこまい景品がたくさんもらえるゲームに興じ、真っ黒に日焼けした陸上少女の長女は、かき氷をお代わりして焼きそばまで食って(その前に弁当として振る舞われたちらしずしも食べた!)食べ盛りの腹を満たしていた。

ひとしきり縁日で遊んで3階の祖母の部屋にみんなで戻ると、祖母は窓の外の景色を見るともなく見つめながら「あぁ、今日は良い一日だ~」と何度も独り言を言っていた。

車で夕方団地に戻ると、ぼくは水浴びしてから阿佐ヶ谷に向かい、夜からあるぽらんでの楠木しんいちさんライブを観に行く。
阿佐ヶ谷大好きな楠木さんに宿も提供する常連のYちゃんや、受付けを手伝っていたソウブラうめちゃんに、最近我が実家に遊びに行ったばかりのさいたまの江上さんも来ていて一緒にライブを楽しんだ。
ライブは初めて観る楠木さんは、思っていた以上にモダンでステキな歌を唄う。髭面の風貌から察してもう少し泥臭い感じを想像していたのだが、ポールサイモンが大好きと言う達者なギターワークと聴き易いメロディーを優しく語りかけるような声で聴く者に届ける。心地よくて思わず身体が揺れ顔がほころんでくる。途中、酔っぱらって困ったちゃんになった客の言動も上手くライブに生かしながらの見事なステージングで、とっても良いライブだった。あらためて、この店でたくさんのライブを楽しませてもらっているなぁと感慨深かった。なんだか歳のせいかしら?最近長い付き合いの人やお店に対してそんな気持ちを良く抱くのだ。

そんなこんなの充実の週末を楽しみきって、若干遊び疲れ状態で迎えた月曜日の仕事。
午後3時になったら職場のPCのヤフーニュースで著名なご老人のお言葉というニュースが報じられた。この手のニュースに相変わらずぼくは関心を持てない。祖母を敬するようにこのご老人を敬すること等出来ないし、ましてや自分たちの象徴などと1ミリも思ったことはない。気の毒なのかもしれないが、だからと言ってそのことに同情し彼らの為に知恵を絞る気にはならない。そんなことよりも相模原事件の方が、沖縄の高江の状況の方が絶対に自分たちが生きて行くために考えるべき事柄であるはずだ。もし、もう関心が薄れ飽きてきたという人が居るのなら、完全にこの国の歪んだ価値観のカモだろう。カモたちが今日お言葉とやらをありがたく聞いたのかしら。ぼくは「普通の暮らし」をひたぶる作る。そのことが遠くご老人の解放にも繋がるのじゃないかとも思う。

今宵のBGMは昨夜のインターFMバラカンビートの録音音源。
BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、普通の暮らしでロケンロール!
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