周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ684 

2016/06/27
Mon. 22:49

昨日はお袋の23回忌で、お墓と菩提寺のある栃木県大田原市へ日帰り強行軍をした。

何を隠そう(隠してないが)お袋の墓参りは13回忌以来、つまり10年ぶりであり、お寺の隣にある親父の実家とそこから車で10分ちょっとの同じ市内で中華レストランを営んでいる妹一家を訪れるのも10年ぶりなのであった。
片道4時間近くの車の運転で行かれると言えば行かれる場所なのだが、元来の不精とお墓への思い入れの無さと、自分の暮らしに追われるに任せ足が遠のいていたのだった。ゆえに、親父から23回忌の話が来た時に最初は「面倒だなぁ」と正直思ったが、さすがに長男欠席は不味いだろうと観念し、それにこういう機会でもないと本当に自分は墓参りなど行かないと思うので日帰り強行軍の意を決した。もちろん、10年会っていない妹にも会いたかった(まったく寅さんどころでない兄である)。

陸上部の大会で欠席の長女以外の家族4人、我が家の軽ワゴン車に乗り込んでの長時間ドライブは決して快適ではないが、東北自動車道が空いていたせいもあってそれなりに久しぶりの北関東の空気(13回忌の時次女はまだ生後3ヶ月でもちろん長男は影も形もなかった)を満喫しながら、地図と記憶を頼りに会食場である妹一家のレストランへ着いた。

10年ぶりの兄妹再会は、予想通り妹は兄貴の白髪に驚き兄は妹の顔が死んだお袋にそっくりになっていたのに驚いた。思えば3歳下の妹だってもうすぐお袋の死んだ齢になる。けれどぼくの記憶の中の40代のお袋より妹は溌剌として若々しい。あぁ、お袋が健康で元気だったらこんな風だったのかなぁなんて考えてしまう。とにもかくにも元気そうで何よりであった。ホントそれが一番だ。
ぼくが18歳で家を出るまで同じ屋根の下で暮らしたけれど、それからもう30年近くそれぞれの場所でそれぞれの人生を生きて来た兄妹。自分の人生を家族や周囲の人たちと生きるのにお互い一生懸命で、まだまだそれは続きそうだけれど、遠く離れた空の下でお袋と顔の似た妹が溌剌と暮らしていると思うと何ともうれしい気持ちになる。ぼくは時折「お袋の分まで生きている」という気持ちになるが、なぁにお袋は妹となって、そして弟となって生きているのだ。

10年ぶりに会う叔父や叔母らと共に、かつて毎年夏休みに訪れては従姉妹たちと遊んだ懐かしいお寺で法要を済ませ、お坊さん共々一時オウム真理教がやって来て大騒ぎになった場所からほど近い田んぼと森に囲まれたお墓に参る。
お袋が亡くなるだいぶ前に親父が兄弟と自分の実家にほど近いここに墓を買った時、まさかお袋が先に入るだろうとは思っていなかったはずだ。子どもの頃やがてぼくも入ると言われてもまったくピンと来ず、正直入るつもりもないし(思い出のある町だが、ここにぼくの暮らした時間はない)、お袋もここに居るとは思えないけれど、こうして10年ぶりにこの墓の前で親戚兄妹家族が集まり同じ時間を過ごすのは感慨深いものがあった。確かにこのお墓がなければ集まれなかっただろう。

ぼくら一家はお墓からそのまままた軽ワゴン車で、親父に言われた道順を頼りに長いドライブを経て愛する暮らしのある川崎市多摩区の団地へと帰り着いた。ぼくが死んだら骨はやはりこの団地のまほろばの森に撒いてほしいと思う(子どもらにはお願い済み)。この森の土に還りたい。墓は要らないから。

今宵のBGMは、ボブ・ディランのニューアルバム「フォーリン・エンジェルス」。部屋に流れ込む森の匂いの混じった夜風とこの柔らかいサウンド、ディランの枯草のような声が実に良く合う。何回でも繰り返し流していたい音楽。きっと人生を歌いこんでいるのだろう。

BGドリンクはトマトジュースでした。ではまた、ロケンロール!
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