周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ673 

2016/05/15
Sun. 22:49

今日は午後から、息子と二人でドライブがてら今や我が家の買い物御用達である、多摩市永山のブックオフバザールへ行く。

長女は部活、母ちゃんと次女は義弟の結婚祝い食事会に行って男二人きり。息子はGWにお爺ちゃんからもらった小遣いでコレクションしている仮面ライダーのソフビ人形を買いに行きたくて、何日も前からぼくにブックオフへ連れて行くようせがんでいた。
息子の目当ては仮面ライダー旧2号であるが、まず手に入る可能性は少ない。そもそも製造されたかどうかも怪しく(新2号はすでに持っている)、昭和ライダー自体がもうあまり出回っていない。しかし、それでも息子はいつか運命の出会いをするのではないかと、定期的にブックオフに行っては、結局他のソフビ(彼は基本的に108円以上の中古ソフビ人形以外買わない)を買って何とか妥協することを繰り返して、我が家にはすでにウルトラマンシリーズ入れて50体以上のソフビ人形がある。

息子はとにかく昭和ライダーが好きで、やはりブックオフ等の古本や誕生日プレゼントで、大人のライダーオタクが読むような研究本を何冊も買って、暇さえあればそれを大きな声で音読している。
そもそもアトピーがひどくなり出して外に遊びに行きたがらず引きこもっていた2歳の頃、そんな息子の家での退屈しのぎにと、自分も懐かしくて観たかったのと何より住んでいるこの団地が何度も撮影に使われていたことから、仮面ライダー1号、2号シリーズのDVDを借りて来てやったことがきっかけで、息子は昭和ライダーにハマった。近所のGEOに置いてある昭和ライダーシリーズを一通り3回ぐらい観た後に、平成の仮面ライダーシリーズも観出したが、直に観なくなってまた昔の父が幼少の頃リアルタイムで観ていた一番古い仮面ライダーに戻り、もはやそこからぶれることなく初期仮面ライダーばかり(主にDVDが置いてある1号からアマゾンライダーまで)を繰り返し観ては文献と照らし合わせて研究している。そのこだわりと我が道を行く姿勢は、父から見てもなかなか好もしく、秘かに我が遺伝子譲りなのではないかと思っている。

しかし、我が家の子どもらはみなどうにも昭和である(基本的に元号は嫌いであるが雰囲気を分かりやすく伝えるためにやむなく用いる)。先日台所で晩酌しながら3人の子どもたちの様子を見たら、中2の長女はポケットラジオにイヤホンさしてナイター中継聴きながら宿題をしているし、メガネっ子の次女は母ちゃんに「目を近づけすぎ!」と叱られながら、やはりGEOで借りてきた高橋留美子のマンガの単行本を熱心に読んでいるし、息子は昭和ライダーの研究本を音読している。思わず吹き出しながら母ちゃんに「2016年とは思えんなぁ。ウチは」と言って笑いあった。スマホ、ケータイ、ゲーム機いじる者一人も無し。そんな環境下でそれぞれがそれぞれの楽しみ方と熱中するものを見つけている。そんな我が家が父も大好きである。

息子が平成ライダーに熱中できないのは、どうも仮面ライダーの変身ポーズにあるらしい。それと画面のレトロさとチープさが、逆に現在の合成デジタル画像より「リアルさ」を彼に感じさせるようだ。
仮面ライダーの変身ポーズは、2号ライダーである一文字隼人を演じた俳優佐々木剛氏が初めてやって爆発的な人気となったのだが、大人になって観なおしてあらためて佐々木剛氏の変身ポーズはかっこよくてしびれる。そして何より「へんし~ん!トォーッ!」の声の太さ強さがたまらない。幼い頃記憶に刻まれたこの変身のかけ声は、1号ライダー藤岡弘氏でもV3の宮内洋氏でもなく、2号ライダー佐々木剛氏の声だったのだと気付いた。息子もどうやらこの声にノックアウトされたらしい。なにせ平成ライダーは「オレ、ヘンシン!」とかチャらっと言ってゴチャゴチャカードあてたり色んなバージョンに切り替わったりまったくケジメがない。覚悟を持って変身し、悪とCGなしに転げまわったり川に落ちたりしながらドタバタと闘う昔のライダーの姿はぼくも何べん観ても飽きない。また息子の一番のお気に入りである一文字隼人は、他のどのライダーを演じた役者よりアクションが美しく、それも観ていて惚れ惚れする。特撮ヒーローもの博士でもある同僚のK田氏によると、佐々木剛氏は新国劇の舞台出身で発声も殺陣もしっかり身に付いていたとのこと。

ぼくが息子のこんな様子に光明を見出すのは、我がソウブラの音楽もまた現代の流行とは真逆なスタイルであるけれど、余計な装飾を施さないシンプルな音と声で現代の若い人にも通用し届くはずだと思わせてくれること。シンプルこそ時代を越えて通じ続ける唯一の手法であるという確信を持たせてくれる。たとえ少数であってもちゃんと伝わり刻まれるのだ。ボーカルの音程までコンピューターで修正し、切り貼りだけで作られる昨今のコピペばかりの音楽をより早くより多く、より効果的に発信し売る手法が世界の多勢、流行であってもぼくにはそんなもの有用に思えない。

結局今回も息子の目当ての旧2号はなく、息子はしばらく考え込んでから妥協して少し前に放映されていた仮面ライダー鎧武のソフビ人形を108円で購入した。新品で800円くらいする最近のライダーが中古なら108円で買えるお得感を息子は良く分かっているようだ。父よりも子どもたちの経済感覚はしっかりしているかもしれない。

そうそう、長女の勉強机の前のコルクボードには、ホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領の言葉「貧乏はひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」が、娘の手書きで貼られている。この言葉に13歳で感応出来るなんてすごいなと思う。ちょっと(いや、かなり)親バカで失礼。

今宵のBGMは、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのモンタレーポップフェスティバルLP盤。A面がオーティス・レディングでB面がジミ・ヘンドリックスの名ライブ盤。昨夜快調なレコーディング後みんなで呑んで盛り上がり、熱覚めやらず深夜DVDでジミ・ヘンドリックスの映画「ジミ・栄光への軌跡」を観て、その映画がちょうどモンタレーポップフェスへ旅立つシーンで終わるので、映画の続きを観るような気分で今日は何べんも聴いています。

BGドリンクはほうじ茶でした。ではまた、ロケンロール!
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