周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ213 

2012/05/30
Wed. 22:43

昨夜は、ぼくの働くNPO法人あまのはらの、年に一度の総会であった。

職員全員と理事、会員のみなさんが集まり、昨年度1年間の報告と今年度の事業計画、そしてなにより毎回“まだ生き延びられそうか”の状況報告がメインとなる。

新年度になって早々、新課長等から補助金の決定通知書に「今年度限り」と書かれそうになったのを、S嬢と共に役所に出向き食い止めた事を報告し、相変わらず区は財源の一律5%カットばかりをオウムよろしく繰り返し、わずか2ヶ所だけとなってしまった精神障害者の無認可共同作業所を、区で責任を持って維持する気はないことも併せて報告する。

こういう報告をする以前に、おそらくどこも他所の法人は、行政から廃止をちらつかせられたら「えらいこっちゃ」となり、職員は「私の生活どうなるの?!」「俺のマンションのローンどうなるの?!」と騒ぎ、「中身はともかくなんとしてもお金が保障される自立支援法内に移行しましょう」と全員一致で決議したはずなのだ。

ところが我があまのはらは、法人が出来た最初から「最後の残りかすになることを目指そう」とか「たとえ運営費が減ったとしても自立支援法には行かない」ということをまず宣言して、全員一致してやって来た。これを「信じられない」と言ってくれる同業他者がけっこう居るが(「五十嵐が皆に強要しているのではないか」と言う失礼な奴も居る)、信じられなかろうが紛れも無い事実だ。申し訳ないが、そう言う君等が軟弱過ぎただけなのだよ。

だからこの日も、“共同作業所で居続ける”ためにまだ出来ること、行政にそれを認めさせる方策をみんなで知恵を出し合った。
我が兄貴分のM氏からは、「区の言う支出の5%カットは、区内10ヶ所以上の作業所が自立支援法内事業に移行したことで、もうとっくに何年分も削減達成しているので通用しない理屈だ。ただ単に法に便乗して作業所を潰したいだけ」と明解に喝破してくれる。今度区に赴く時にはぜひ、この武器を使わせてもらおうと思う。

今後もこれまでやって来たこの姿勢を貫くことに対して、U君は「良いと思います!」とだけ、ボソッとだが力強く言ってみんなをなごませ、たかださんは「毎年毎年、今年は大丈夫かと危機を乗り越えながらやって来た。何だかんだやって行けそうな気がしている」と発言し、あまのはらの心は折れることなく行くところまで行くことを、高らかに例年通り決議した。

もし本当に作業所が廃止され、ばっさりカットされた補助金攻撃を受けてジリ貧ボロボロになっても、その時あまのはらの両作業所が、それでも全員の知恵によりまだこのファッキンな大田区で立ち続けて、ぼくらがそれでも笑ってそれぞれの暮らしを生きていたら、その時こそぼくは、自分達が本当に自立支援法に、いやその法の精神そのものに勝ったような気がする。

もちろん、そんなのは現象だけを見ればまんまと行政の安上がり福祉にやられ、それに嬉々として協力するお人よし(財政的に福祉を後退させた)と映るだろうし、思想に殉じた敗残者のみじめな末路と映るかもしれない。
けれども、ぼくはそのことを夢想すると、なぜか清々しい心持ちがして来て、まるで“革命”を達成したかのような気分に浸ってしまうのだ。

まぁ、切り込み隊長がかのように、とんだ夢想家(妄想家?)なのだから、どうにも始末が悪いとも言えるけれど(笑)。

みんな、総会お疲れ様!

今宵のBGMは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの唯一の1979年来日ライブ盤「Japan」(1979年4月10日中野サンプラザ)。ロッキンで熱い凄いライブ。ボブは絶好調で歌いまくる。圧巻は8分に及ぶ“ノー・ウーマン・ノー・クライ”!これを生で観ていたらきっと人生変わっただろうなぁ。
あまのはらの仕事の中で、ボブ・マーリーの歌の歌詞がどんどんリアリティーを持って自分に入って来るようになった。大きな社会変革を歌っているようで、ボブ・マーリーはやはりそれぞれの日々の“個のたたかい”を歌っていたのだと改めて知った。

BG酒はホワイトハイボール。明日は吉祥寺に、のろのマスター加藤さんのバンド「のろDX」のライブを観に行こう。
ではまた、ロケンロール!
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2012-05