周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ48 

2011/05/31
Tue. 23:57

今日(31日)は、お昼前から職場を出て、途中立ち食いそばを食して霞ヶ関の厚生労働省へ。

障害者自立支援を廃止して、新たに「総合福祉法」(仮称だったがこの名前で行くみたい)を作るための、14回目の総合福祉部会の傍聴のお誘いが、自立支援法は憲法違反であるとして司法の場で戦い「廃止」を勝ち取った訴訟団を通してあり、出かけたのだ。

新たな「総合福祉法」は8月末に素案が完成し、順調に行けば後は厚労省の官僚の手で法案化され、来年の国会に提出される。しかし、その素案が官僚の手で無残に修正という名の作り替えをされてしまう可能性が高く、それを阻止するためにも、この間も毎回傍聴者が議論を見守り、その中身を見届けて、なにかおかしな動きが出た時に声を上げるという、傍聴と言うより監視に近い行動を続けているのだ。

思えば去年の6月は、1月に廃止が決まった自立支援法が、突如「修正法案」として復活し、ぼくは怒り心頭で連日、同僚と国会前に駆けつけたのだった。暑い暑い6月だった。
そのちょうど合間に関西でのソウブラ結成20周年記念ライブ2DAYSがあった。正直言って行く前は「ライブをやってる場合じゃない」という気持ちだったが、実際は関西に行ってライブをやって本当に救われた。
つかの間、政治に振り回される日常から離れて、気持ちのままで人と交わり歌い合って、旨い酒を酌み合い、清々しく最高に楽しかった。
そして今週末、今年も関西に行く。楽しみでならない。でも去年の今頃、1年後がこうなるなんてまったく予想出来なかった。震災に原発事故。今年初めに自分が書いた歌詞が最近良く頭に浮かぶ“おごれる暮らしの安全保障はどこにもない”まったくそうだ。

今日の傍聴は実にけったいなものだった。50名を超える福祉各界からの部会委員全員での会議は冒頭の20分だけで(そこで大半の傍聴人が帰ってしまった)、後は部会をテーマ別に細分化した小グループに分かれて、テーマごとに素案の文言を詰めて行くという作業なのだ。
なので、大きな厚労省2階講堂内にいくつも長机で小分けにされたグループが出来、それぞれがそこで議論を戦わす。傍聴者と言えば、自分の興味あるグループの近くにイスを持って行って背後霊のように座り、じーっと耳をすまして議論を聞くという格好なのだ。

いろいろ傍聴を経験して来たが、こんなの初めて。
通常の全体会はユーチューブで観られるが、この小グループ討議は放映されず、傍聴者への配慮も一切ないので、部会委員はまったく傍聴者を無視して自分達に聞こえるだけの生声で話すので、ホンと離れていると何言っているのか聞こえない。
だからと言って、背後霊になるのも気が引ける。非常に身の置き所のない傍聴となった。
が、しかしここでひるんだらおもしろくない。せっかく職場を抜けて来たのだからなにか得なければ損と、ふだんまったく表出しないずうずうしさがこういう時だけ出て来て(なにせお店で値切ることとか、ぜんぜん出来ない性格)、ぼくは「医療」について話し合うグループの背後霊となることにした。

なぜここの背後霊になったかというと、精神障害者に関わる悪名高き自立支援法による「自立支援医療」について話し合われるのと、部会委員同士が一番仲悪そうだったから。
なにせ座長が元千葉県知事の堂本暁子氏(自称千葉モデル(実はアメリカもどき)を自慢している民間丸投げ福祉の提唱者)で、副座長に福祉部会長である佐藤久夫氏(人の良さが見ていていつも冷や冷やする)、他に精神病者集団の関口氏や自称精神病サバイバーの広田和子氏(とにかくこの人うるさい)、そしてぼくが、会議で電話で、1対1でケンカしたことのある元ぜんかれん(自立支援法に賛成した挙句に補助金不正流用で破滅した精神障害者の家族会)で、現みんなねっとの理事長である川崎洋子氏他が陣取るグループなのだ。

2mくらい離れた所から聴いていたのだが、それでも話は途切れ途切れでしか聞こえない。周囲は委員の支持者や厚労省の役人が座っていて、議論の途中で部会委員が役人に現行法上での扱いなどを質問したりする。
部会委員とはまったく他人で、純粋に野次馬な傍聴者は、どうもぼくともう一人くらい。
自立支援医療の自己負担について、ずいぶん長い時間議論を戦わせていたが、所得のない本人の医療費負担を失くすために、同じ家に住んでいても住民票上世帯分離をして、個人で国保に入るという、現場の人間だったらたいてい知っている裏技について「出来る出来ない」を問答していた時は、よっぽど発言したくなったがこらえた。
当然厚労省官僚は、そんな市区町村の窓口レベルの実務は知らない。結局川崎氏、関口氏が出来ることを説明して落着。

こういう感じで一つ一つを長時間議論している所を実際見て(4時間近くやる)、風変わりな傍聴を体験して、この間部会委員同士の亀裂が噂され、崩壊寸前を言われて来た総合福祉部会に対して、ねぎらいたい気持ちにもなった。
少なくとも、財務省要請に応える形で厚労省が突然、障害者が受けている福祉サービスすべてから一律金を取ると出して来た「障害者自立支援法」より、よっぽど、時に稚拙であっても公開された議論の中で出て来る新たな「総合福祉法」の素案を、何とか生ませてやりたいと思った。これはこれで日本の法制定史上、画期的なことなのだろう。
しかし、この1年以上に及ぶ議論でさえ、「やらせてやったんだよ」と、平気でアリバイ作りに利用して引っくり返す政治が厳然としてあることは忘れてはならない。もしかしたら、それを承知の介で、一生懸命議論に参加しているフリをしている部会委員だって居るかもしれないのだ。
そう思うとやっぱりゾッとして来る。

結局他に誰も傍聴者が居なくなって来たので、最後までは居ずに、かつて「廃墟の象徴」と歌にした厚労省を後にした。

今宵のBGMは、ジ・アラームのライブ盤「1981~1991」。最近の活動をネットで観たら、なんとアラームの現ドラマーが、元ジョーストラマー&ザ・メスカレロスのスマイリーになっていた。
他にもマイクピータースは、アル中の末自殺してしまった、ぼくも好きなビック・カントリーのボーカル、スチュアートアダムソンの代役を引き受けて、ビック・カントリーの再結成ツアーにも参加したという。なんかこういう話好きだなぁ。因みにビック・カントリー再結成ツアーライブもユーチューブで観られます!

BG酒はトリスハイボールでした。ではまた、ロケンロール!

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2011-05