周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

ロケンロールライフ36 

2011/04/29
Fri. 22:56

昨夜は仕事帰りに、パーッと飲みに阿佐ヶ谷あるぽらんへ。

震災後ゆっくりマスターの佐々木さんとも話せていなかったので、早めに行って他にまだ客もない中、しばし近況を話す。佐々木さんは開口一番「大変なことになっちゃったねぇ」と、今朝の東京新聞一面で見た静岡の浜岡原発3号機の再開計画の話(帰宅後PCを開けたら、昼間送られた佐々木さんからの「中部電力は血迷いました!」というメールが来ていた)。「まったく」と相槌を打ちながら、しばし中電のアホさを嗤う。
真夏の電力需要のピーク時に対応するために、火力で代替すると一ヶ月で60億円費用がかさみ大変だからというのが、彼らの理由。だから節電するんじゃねぇかよ!という話だが、さらに笑えるのは、震災対策の非常用発電設置と津波用の防波堤を300億円かけて造って、7月の再起動を目指すと言う(ホンとは4月再起動予定だったが、震災の影響で止まったままだった)のだ。原発止めて火力に切り替えた方が結局安いじゃないかい!?と、つっこみ所満載の中部電力。
しかし・・・、結局先だっての統一地方選挙だって地方は原発推進議員の圧勝に終わった。首長も懸念は表明するものの、積極的に原発廃炉を言う人はいない。「世田谷で保坂さん勝ったって、原発ない東京じゃなぁ」「保坂さん勝たせてガス抜きで終わっちゃダメっすよねぇ」グビッ、てなあるぽならではの酒場の会話をする。

そしてぼくも佐々木さんも、東京でほとんど生活しているぼくらは、やっぱり今頃原発のこと知って反原発を声高に言い出すことへの「恥」の意識も持たなきゃなぁって思う(これが原発容認の理由にもなるのだが、楽なそっちの方へ行っちゃだめだろう。「恥」とは向かい合うべきだ。でなきゃ変わらない)。やつらは何十年も前からずっと在って増殖を続け、とうとう54基もが動いていた。
反大量消費の視点を持って生活していたとは言え、相当電気を無駄使いしていたことはぼくらの紛れもない事実。
あの強固な利権構造を固持する原子力ムラも、ぼくらが大量電気消費生活を無自覚に享受している間にこれほどまでにでかくなり、原発を誘致した地方の政治を牛耳り、住民の消費生活も保障してきた。
ぼくらは今頃いろいろ知っていろいろ言ったって実は遅いのだ。だからグダグダ言ってないで、せめて浜岡だけでも止めるとかしなきゃいけないのに・・・。だけど、なにもやらないわけには行かない。言わないわけには行かない。
 
やがて、佐々木さんはあのいたずらっぽい笑みを含んだ目で(これをぼくはGMの目と呼ぶ)「で、とりあえずあるぽでもなんかやろうと思って。大上段に構えるのじゃなしにね」と、ライブの話になるのがまたあるぽらんらしい。
やりましょう、佐々木さん!詳細決まったらもちろん当ブログで告知します。

今朝早く、ぼく以外の家族は(ぼくは昼近くまで、昨夜の酒のおかげで幸せにグロッキー状態)、我が家が近所の人たちとお米や野菜を農家から直接共同購入している千葉県の多古町へ、貸切バスで恒例の田植えに出かけた。
茜が産まれてすぐくらいから毎年参加している恒例行事だが、トイレのないバスでの長時間移動が苦手なぼくは、一度も参加していない。それに、カミさんや子供らにはとてもめずらしい見渡す限りの水田風景は、ぼくは子どもの頃さんざん見てきた風景であるので、特に興をそそられることでもない。毎年娘に「父ちゃんも来てよ~」と言われるが、今年も「行かねぇ~よ。だって前の日あるぽらんに行くから」と、ちびまる子ちゃんの父ヒロシばりのダメ親父な返事をしたのだ。

カミさん曰く今年は例年に比べて、野菜への風評被害の影響で参加者が少なく(多古町でもいくつかの葉物野菜で当初汚染が報告された)、予定通りやるかどうかも当初迷ったらしい。しかし、こんな時だからこそ農家を励まそうと敢行することにしたとのこと。
実際大気中の放射線量は現在少なくなったという報道だが、何度かの降雨で地表に落ちた、半減期が30年のセシウム137による土壌汚染は蓄積されている。これについては民間の放射能測定が出ているが、政府の公式な測定はまだない。地上10数メートルの大気汚染だけを公表し続ける意図は、当然過小報告するためとしか思えない。
そんな心配もありながらだが、だいぶ前から田んぼに入りたいとはしゃいでいる子ども達を見て、我が家は早いうちに参加を決めていた。

夕方元気に「ただいまー!」と帰ってくるなり、「あのねー、アタシ田んぼ入れたよ~!(葉生)」「お昼(農家の方達が多古町の生産した食材でバイキングをふるまってくれる)ちょ~おいしかった~!(茜)」と報告攻めに遭いながら、行けて良かったなと思った。カミさんの話では、多古町でも農家がまとまって、東電に今回の被害に対する賠償を求めたそうだ。
我が家はこれからも、毎週来る多古町のおいしい野菜と米を食う。夏に毎日丸かじりして食うトマトがホンと最高なのだ(市販のとは比べ物にならない)。
多古町の実りを待ちたい。

今宵のBGMは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの最近出た生前最後のライブを収めた「リブ・フォーエバー」。これが、この後倒れ二度とステージに戻れなかった男の声だろうかと思うほど、強くハリのある魂のボーカルが聴ける、予想をはるかに越えた名ライブ盤!
中でも秀逸は「リデンプション・ソング」。この最後のツアーで必ずボブはこの曲を歌った。いろんなライブ盤で聴いたが、この最後のものが最高だと思う(それはそれで悲しさを誘う)。「俺は原子力を怖れない。やつも時を止めることまでは出来やしない」この歌詞を、彼は今生きていたらどんな風に歌うのだろうと、ふと思う。
そんな気持も込めて、明日吉祥寺のろで歌いたいと思う。

BG酒はトリスハイボール(しかし、よう飲むなぁ~42歳)でした。ではまた、ロケンロール!
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