周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

新曲! 

2013/12/25
Wed. 22:58

足元
詞 曲 五十嵐正史

一日経てば静かなものだねと
奴は手下に言ったらしい
ルール無用の悪党にゃ
何を言っても通じない

そしてオイラと言えば小さな暮らし
先立つものなく喘ぎ気味
それでも楽しく喰い歌い
今日も見つめる

足元足元足元 足元足元足元
もうそこから逃げられやしない そんなオイラの足元

あんな奴がのさばれる
仕組みはとうの昔から
今頃絶望してももう遅い
何を言うにもそこから

だから集まらなくても声あげよう
友達以外にこそ伝えよう
俺たちが日々築いてる
この愛すべき在り方

足元足元足元 足元足元足元
もうそこから逃げられやしない そんなオイラの足元

無限に散らばり続けよう
それぞれの場所を愛する場所に
議事堂睨むのも良いさ
君のやむなき為すことを!

足元足元足元 足元足元足元
もうそこから逃げられやしない そんなオイラの足元

足元足元足元 足元足元足元
俺たちが日々築いてる この愛すべき在り方


冒頭の歌詞は、深夜に及んだ12月6日の国会周辺抗議デモの翌日、安倍晋三が都内某寺に参禅し同行の議員に吐いたというセリフ。その三文芝居じみたシチュエーションといい、新聞で読んで「これは使ったろ」と思い頭の片隅に残しておいた。
この為政者の言葉とどこまでも齟齬を来たすぼくらの願う世界。そしてあまりにも彼らと異なるぼくらの愛すべきもの。
それを一つの歌の中に描こうとしてみたが、先週までは頭の中でまったく形にならず、新年に持ち越すつもりでいた。
けれど、21、22日のライブ2デイズを経て、それぞれの日々で続けられる大事な仕事、小さくとも志ある在り方を全うすることこそが、やはり最大の抵抗であり世界を変えることだとあらためて思い至り、サビが決まった。
それはこれまでも歌って来たテーマであるけれど、これまで以上に自分の居る現実を引き受けて行く気持ちが強くなっていると思う。その現実がたとえクソッタレであったとしても…というぐらいに。
曲は3コードのシンプルなゴキゲンロケンロールに仕上がった。それにしても今年はよう歌書いたなぁ。

新年ライブで元気よくぶちかまして行きたいと思う。
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サリー・マクレナン 

2013/11/25
Mon. 22:23

サリー・マクレナン
原曲 ザ・ポーグス 意訳 五十嵐正史

ジミーが夜通しハープ吹きゃ 
平和な朝がやって来る
悩める者も怒れる者も
奴のハープで癒される

だけどジミーは嫌になった
力がすべての世界が嫌になった
みんなは別れを嘆いたが
ある朝アテもなく旅立った

※雨降る駅への道 
 俺たちは肩並べ
 懐かしい歌うたいながら 
 奴を汽車に乗せた
 悲しいけれど俺は行く 
 ビールとウィスキーおごってくれ
 いつか必ず帰るから 
 愛すべきのんべえ達よサリー・マクレナン

月日は流れ年を取り
俺もサリー・マクレナンで飲んだくれ
毎晩這いつくばって家帰り
朝からパブで働いた

女に手を出し大暴れ
ウィスキー流し込む奴らと喋ったら
奴らはジミーが遠くの町で
よろしくやっていると言っていた
      ※

とうとうジミーは帰って来た
馴染みの居なくなったこの町に
そして息が止まるまで飲み続け
朝には天国へ旅立った
      ※

とっても陽気なマイナーコードの入らないアイリッシュダンスナンバーだけど、歌詞は中々切ない。
元の歌詞はこの倍ぐらい言葉が多く(シェインの書く詩はどれも情景描写、ストーリーがホントに見事)、状況や場面設定がかなり細かいけれど、日本語で歌える言葉数でギリギリ原曲の持つ雰囲気と内容が損なわれないよう言葉を削るのに苦心した(それでもだいぶ印象が原曲と変わってしまったかもしれないが)。けれど作業は楽しく、傍らで長女に原詩との違いを見比べてもらいながら聴いてもらい、1時間足らずでこの歌詞に落ち着いた。
アイルランドのパブを想像しても、ぼくが実際想定するのは馴染みの飲み屋、そして実際に自分の出会ったのんべえ達。2番の“這いつくばって家帰り”はまさに前夜の実体験そのままである(笑)。
一人で練習していても楽しい曲なので、みんなで合わせたらさぞや弾けることだろう。まずは8日のあるぽらん忘年会でモンローと初合わせが楽しみ!
       

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新曲! 

2013/11/12
Tue. 22:22

汽笛の歌
詞 曲 五十嵐正史

感じてどうなるわけでもない
喪失感にさいなまれ
まるで夜汽車の汽笛が夜のしじまに
鳴り響くように

そこに在るべきものが失われて行くのは
その風景が死んでしまうこと
こんな風に慌ただしく変わり続けて行くことなんて
一体誰が本気で望んでいるのだろう

感じてどうなるわけでもない
悔しさにさいなまれ
なぜに届かぬあの人たちの思いを乗せて
しじまに汽笛が鳴り続ける

愛しいものたちばかりを
連れて行くものよ
ぼくはただ黙って見送りなどしない
いつまでも恋焦がれて
しじまに鳴らし続ける 汽笛の歌を


連夜週末のライブの準備に追われている。

土曜日の今年最後の吉祥寺のろライブは、懐かしい曲、初めて合わせる新曲、カバー曲など、のろならではの思い切った選曲で、毎回そうだけれど新鮮な気持ちで夜な夜な歌にギターにと練習に励んでいる。

翌日日曜日の活動写真ライブでは、戦前の不世出の日本初のアクションスター、ハヤブサヒデト主演のB級娯楽映画“争闘阿修羅街”にギターをつけるべく悪戦苦闘。しっかしこの作業、没頭すると時間を忘れるほど楽しい。無声映画大好き。片岡君の弟妹弟子のお二方も実に素晴らしい人でやりがいある。

それでもって、ちゃんと毎晩晩酌したいしその後の大好きな仮眠も欠かしたくないしで、一日24時間では全然足りない感じ。でもって、新曲も作ってしまう…。なんとも欲張りな44歳。

古いブルーズやジョニー・キャッシュの歌、最近のボブ・ディランの歌にも出て来る「夜汽車の汽笛」の歌を前から作りたかった。
これまで色んな電車に乗って来たけれど、ぼくにとってはなぜか、かつて東京行進曲で“駆け落ち列車”と歌われた小田急線が夜汽車のイメージ(夜中降り立つ時の田舎じみた空気感や、高台に聴こえて来る列車の響き)と重なって、この歌が出来た。きっと先日の市長選のことも影響あると思う(ペットボトル入りで販売されるほど美味しく豊富な天然地下水があり、この地域の大事な飲用水源でもある大好きな近所の生田浄水場の廃止等、これからさらに急激に変わって行くだろう川崎)。最近の日々に思っていることそのものの歌(って、いつもそうだけど)。

毎晩、生田駅や読売ランド前駅から団地までの上り坂を歩く20分間が、ぼくにとって一番歌詞が降りて来る時間帯。夜この静かな道を歩いている時は、なぜかものすごく集中して歌とその世界だけを考えられる。

ブログ読者のみな様、16日(土)吉祥寺のろ、17日(日)阿佐ヶ谷あるぽらんにぜひお運び下さい!

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新曲 

2013/10/09
Wed. 22:42

風に口づけを
詞 五十嵐正史 原曲 アイルランド民謡

寂しいようで 心地の良い
夜の風に身をさらし
もうこれ以上はない所から
降りてきたことを知る

変わらないものはない
終わることのないものもない
その面影を闇に映し
風に口づけてみる

君だからこそ 君でさえ
ままならない時の中へ
もうこれ以上はない所で観た
その姿を忘られない

変わらないものはない
終わることのないものもない
その面影を闇に映し
風に口づけてみる

その面影を闇に映し
風に口づけてみる


ポーグスのギタリストにして名曲“サウザンズ・アー・セイリング”の作者、自身のバンド“ラジエーターズ・フロム・スペース”のボーカリスト&ギター、ソングライターであったフィリップ・シェヴロンが、昨日がんのために亡くなった。
ジョー・ストラマー亡き後、ぼくにとって一番の大好きなギタリストであった。

昨年3月に観たポーグスのたった1日だけの来日ライブでは、いつものようにクルクル回ったりしながら、キレのあるロッキンリズムギターを聴かせてくれたのに…。
酔いどれアル中シェインより早く逝ってしまうなんて…。もう彼を観られないと思うとたまらなく寂しい。
昨年秋のパリのオリンピア劇場で行われたポーグス結成30周年記念ライブのDVDでも、異様に元気そうなシェインの隣で、彼はいつものように軽やかにギターを弾いていたが、なぜかライブでは彼が歌う定番の「サウザンズ…」をシェインに歌わせていたのが気になってはいた。ラジエーターズのHPでもフィリップががんらしいことは単語を読み解き分かっていたので、そのために声が出せなくなったのかとも思ったりした。

細身で見るからに優しそうな顔のフィリップは、とっても紳士な良い人だったらしい。
ソフトなイメージだが、彼がギターを弾けばどんなアイリッシュトラッドもロックにしてしまうパンク精神マンチクリンのロケンローラーだった。

冥福を祈りつつ、今宵はずっと、大好きなイカしたアイリッシュおっさんパンクバンド“ラジエーターズ・フロム・スペース”のアルバムを聴いていよう。
寝る前にオリンピアのポーグスライブDVDも観よう。彼の素晴らしいライブでの雄姿を2回も生で観られたことに感謝!ありがとう、フィリップ。あの世で盟友ジョーと再会して下さい。

まえちゃん、知らせてくれてありがとう。昨年ポーグス一緒に観れて本当に良かった。
フィリップのことを思い、窓から入ってくる風を感じながら部屋でギターの練習していたら、作りかけだったこの歌の歌詞が完成した。
この歌、曲が思いきりアイリッシュ。ぜひティン・ホイッスルで入ってほしい。キーはDです。

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新曲! 

2013/10/02
Wed. 23:05

先週から、毎日通勤時にCDウォークマンでティム・ハーディンの「ライブ・イン・コンサート」を聴き続けている。

彼の本当に短い絶頂期の、1968年のニューヨークでのライブ(と言うより、まさに実況録音と呼ぶのがふさわしい)を収録したこのアルバムは、ティム・ハーディン本人をして「自分の最高傑作」と言わしめた作品。

何と言ってもアナログ起こしが明らかな音の耳触りが素晴らしいし、良い感じで雑な編集が逆にライブ感を出していて高揚させる。
それにしても思うのは、最近の巷で流布しているヒット曲(ロック系含む)とのあまりの音の違いだ。
たとえ同じ楽器やバンド編成の音でも、ぼくには全然別物のように聴こえる。
おそらく、現在の流通している音楽は、編集段階でそれぞれの楽器の音にすべてリミッターをかけて音圧を最大限まで上げているのだと思う。だから、まったく音に隙間が無く有無を言わさずすべての音が耳に飛び込むようになっている。要するにどんな曲もやたらとやかましいのだ。
ぼくはそういう音が好きになれない。

そんな古道具みたいな匂いと安心感のある音のティム・ハーディンのアルバムを聴いていたら、どうしても大好きな曲「リーズン・トゥ・ビリーヴ」を訳したくなった。自分の歌詞を勝手に付けるのではなく、あくまで原曲を真正面から自分なりに訳してみようと思い立った。

この歌、実に色々なミュージシャンにカバーされている名曲で、ざっと挙げるだけでもロッド・スチュワート、カーペンターズ、ジョニー・キャッシュなど超有名どころが歌っている。
中でもぼくは、大好きなイギリスのプロテストシンガー、ビリー・ブラッグが女性シンガーとデュエットしているバージョンがベストで、ユーチューヴで観るたびに落涙しそうになるほどだ(女性シンガーの声がまた素晴らしい!)。

そんなそうそうたる面々のユーチューヴに交じって、ひっそりとティム・ハーディン本人の亡くなる1年前のスタジオライブ風の映像がある。プライベートビデオ風のその映像を、ぼくは辛い気持ちになりながらも思わず観てしまう。
そこには往時の印象の欠片もない、38歳にしてすっかり年老いてしまった酒疲れしたようなおっさんが、それでも淡々と自身の名曲を弾き語っている。ぼくはこの不運のかたまりのような、それでいて歌が現在も愛され続けているシンガーソングライターにずぶずぶハマってしまったようだ。

信じる理由
詞 曲 ティム・ハーディン
訳 五十嵐正史


気のすむまで話を聞いてあげたら
君のことを信じられるだろうか?
ぼくを悲しませさらに嘘をつく君を
信じる理由がまだあるのだろうか?

君みたいな人はとても生きにくいだろう
分かってくれる人もない
君はいつも与えられた挙句に
放っとかれるのさ

もう少し君の話を聞いたら
ぼくの考えは変わるだろうか?
泣いているぼくにさらに嘘を重ねる君を
信じる理由がまだあるのだろうか?

君みたいな人はとても生きにくいだろう
分かってくれる人もない
君はいつも与えられた挙句に
放っとかれるのさ




日本盤CDに付いている日本語訳は、とにかく言葉数が多くて逆に歌の内容が分かりにくくなってしまっている。
例えば最初の1、2行目などは、
“ずっと君の言うことを聞いていると 全部それが真実だって信じる道に行ってしまいそうだ”となっていて、とてもじゃないがメロディに入りきらないし、説明的に過ぎると思う。それに、原詩の冒頭にある「if」が生かされていない。それでぼくは「もし、~だったら~だろうか?」という疑問形にしてみた。

サビの訳詞はさらに違っていて、
“きみのような人を捨て そうして他の誰かと暮らすことができるだろう 君という人はいつも僕に自分のことを忘れさせ すべてを捧げようという気持ちにさせてしまう”となっているのは、ぼくにしてみたら全く原詩を無視した意訳としか思えず、ちょっとひどい。まぁ、ぼくもかなり意訳と言えば意訳なのだけれど、原詩にある「君のような人は~生きるのが辛い」というのは絶対生かしたかった。と言うか、ここがこの歌の肝だと思うから。

まだしばらくは、かつてボブ・ディランから「この国で最高のソングライター」と称されたティム・ハーディンという沼に、幸せに浸かっていよう。

今宵のBGMは、自宅の部屋でバンドメンバー集めて録音したという「ティム・ハーディン2」。地味にウッドストックの未公開映像の中で歌っていたヒット曲「イフ・アイ・ワー・カーペンター」収録。

BG酒はホワイトハイボールでした。では今週末は今年で20年!連続出演の大田区久が原福祉園「きらら祭」ライブでロケンロール!(ライブはPM2:00~30分間。入場無料)



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