周辺暮らしのロケンロール

関東を中心に活動中のごちゃまぜロックバンド、五十嵐正史とソウルブラザーズの公式ブログ

大晦日新宿中央公園越年ライブ 

2013/01/01
Tue. 22:37

いつもなら、タイトルの後に“終了”と書き込むが、中央公園での第19次新宿越年闘争は3日まで続くし、ぼく自身も2012年最後のライブを終えたと言うより、この日からまた新たに始まったという感覚の方が強いので、あえて終了は付けないことにした。

2003年、夏に続いて初めて大晦日にここで歌ってから(以前は公園内の別の場所であった)、毎年大晦日が近づくと、新宿中央公園のこと、この街の路上で暮らす人たちのことが少しずつぼくの心の中を占めて行き、「何を歌おう?」と考え出す。
そして、いつしかこの作業を経て大晦日のライブをやらなければ1年を終えることは出来ず、もしやらずに終えたとしたら、大きな「やり残し感」を残すだろうと思うまでになった。

それはきっと、ぼくがそれでもこの国で、コロコロと軽薄に移り変わる時代に惑わされず(内心惑わされても)地に足をつけて動きあがき、ゆかいに暮らし本当に生きて行くために、ぼく自身がここで歌うことを必要としているライブだからだと思う。

この日は、前日の豪雨とは打って変わって(前日は都庁の軒下で、あの名saxプレーヤー梅津和時さんがライブをやられたとのこと。梅津さんも以前から毎年ここでライブをし続けている常連さんだ)穏やかな陽気。
けれど、夕暮れを過ぎると急に冷え込んでくるのは冬ならでは。しかし、毎年大晦日の体感温度は、数度違うだけでかなり寒くも暖かくも感じさせる。それで行くとこの夜は確かに暖かかった。

夕方5時前に現地に着けば、ぼくを見つけて顔見知りのオジサンたちが何人か声をかけてくれる。
もちろん、歌い出した頃はそんなことはなかったので、これも10年続けて来てだんだんここのみなさんに認知してもらえてきたおかげと思うと何ともうれしい。
そうやってオジサンたちと(と言ってもぼくと同世代の人も居る)色々な話をしながら(生活のこと、仕事のことなど…)、ボチボチアンプを並べたりして準備をして行く。

毎年出演の声をかけてくれるOさん、お酒を差し入れてくれる本部のKさん(今号のKさんが書いた新宿連絡会NEWSの巻頭文は、いつもながらぼくを熱くさせた。読みながら何度も頷き「そうだ、そうだ」と言いながら読了した)も元気そうでなにより。年に2回ここで会えるのがうれしい人たち。

ライブで歌う曲は当日ギリギリまで迷った。
お酒と共にKさんからいただいた、越年闘争中に毎日配布されるチラシ(メッセージと共に炊き出しやイベント情報が掲載されている)の文章を読んで、ぼくにとってのこの日ここで歌うべき歌がようやく決まった。

いつも炊き出しのボランティアで参加している知人や、毎年参加のさいたまの江上さん、昨年に続いての当ブログでお馴染みのスズキさん親子、高校時代からの友囃子君、そして早速ギャラリーにライブ映像+αをアップしてくれた大橋さん(ありがとう!今年もよろしく)、そしてこの夜は阿佐ヶ谷あるぽらんのマスター佐々木さん(初めてここで歌った10年前の夏に、ビビるぼくらの激励に来てくれた)も来てくれて、うれしい限り。

ぼくは目の前のブルーシートに座っていたり、周囲の火にあたっているしているオジサン達や、ここに関わるたくさんの人たちをなるべくゆっくり見渡しながら、気持ちを込めて5曲をソウルブラザーズと共に歌い演奏しきった。

この夜はぼくらの後に、ぼくらより以前から大晦日にここでライブをし続けていて、毎年ご一緒させていただいているラビィ・サリさんのライブ。シンプルな編成(中東のパーカッションとウードという珍しい弦楽器)に女性ボーカルの堂に入った落ち着いた歌声が、まるで新宿の冬の夜空に沁みて行くようだった。ラビィ・サリさんと毎年ここでご一緒出来ることが、何だかとても誇らしく思えた。

ここで、昨夜もらった新宿連絡会チラシの文章の一部を紹介したい。
おそらくKさんが書いているのではと思われるが、ぼくがここの在り方を好きな理由がこの一文に良く現れていると思うので。

“深刻ぶらないのは俺たちの流儀である。世の中には表もあれば、裏もある。表にしか光は当たらないが、裏の世界は知ってる人は知っている。それで良いのである。
 疲れ果てても良いのである。昨日のような雨の日もあれば、今日のように天気の日もある。回復し、次のステージに進むのである。”

これを読んで、悩んでいた3曲目に「周辺暮らしのロケンロール」でぶちかますことに決めたのだった。

そんな昨夜をふと思い出しながら、家族とゆっくり過ごした元旦。
初森歩きの高台からきれいな初富士を拝み、反対側からくっきり見える新宿都庁群やその奥のスカイツリーも眺める。

またここから見つめる1年が始まった。
みなさん、今年もどうぞ当ブログ並びにソウブラを何卒宜しくお願いいたします。

今宵のBGMは、いよいよ今月23日に来日ライブが迫ったパティ・スミスの最新作「バンガ」。
このアルバムに震災&原発事故後の日本に思いを馳せた“フジ―サン”という曲があって(パティはかなりの日本好き)、初めは「ちょっとなぁ」と思っていたのだけど、初富士見たせいか今日あたりからハマって来てヘビロテ状態です。ライブ観たらきっと泣くだろうなぁ…。

BG酒は正月は日本酒です。菊正宗の樽酒でした。ではまた、2013年も当然ロケンロール!!

ソウブラ大晦日新宿中央公園セットリスト
①新しい日々
②知床旅情※
③周辺暮らしのロケンロール※
④解放の歌※
⑤残された場所で※
※ギャラリーで動画観られます! 
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藤沢までは小田急線1本なので、「わりと近いじゃん」ていどに感じた。

しかし、普通しか大磯に停車しない東海道線をしばらく待って藤沢から約20分、平塚を過ぎて急に窓外が海辺の町の風景に変わった時に「やっぱ遠いわ」と思い直した。

偶然同じ電車に乗っていたちきんベース浅田君と梅ちゃんと駅で会えば、やはり二人もすっかり旅気分になっていた様子。改札を出ると果たしてそこは風光明媚な田舎の駅前のそれであった。
海こそそばにないけれど、後ろに山をいただいているところなんか、何だか山崎の駅前にも少し似ている。

そんな新鮮な空気を吸いつつ「本当に飲み屋ないなぁ」と呟きながら、ぼくらは創設者澤田美喜女史のレリーフのある入り口から、長いトンネルを歩きエリザベスサンダースホームへ向かった。

大森のカフェスペースCで長年お付き合いのあるI井さんに出迎えてもらうと(今回このライブを企画してくれた)、彼がこの由緒ある大きな児童養護施設の現在施設長をしていることが、何だか不思議に感じる。いつも小さなスペースCで会って気さくな話をしているから、そのI井さんとのギャップが中々埋まらないのだ。

そんなI井施設長(彼で6代目)から一通りホームの沿革を教えてもらい、子どもの実際暮らす寮内や広大な敷地に点在する各施設を案内してもらう。
それにしても、元三井財閥創設者岩崎弥太郎の別荘跡地の広大さには驚く。何せ駅から直通するあのトンネルまでも山を貫通させて造ってしまうのだから。
そして、キリスト教と無縁であった弥太郎の孫である澤田美喜がキリスト教信者となり、祖父の別荘跡地に当時の呼称でいわゆる孤児院を建ててしまった豪快さにも(彼女は政府に物納されていたこの場所と建物を、400万円集めて買い戻している)。

現在89名の18歳までの子供たちが暮らしているこのホーム(ここで暮らす理由のほとんどが、現在は親の虐待や育児放棄による)の夕方クリスマス礼拝の時間に、山の上の礼拝堂でソウブラはライブをするのだ。

山村君の軽ワゴン車に機材を積んで礼拝堂に行き、生涯で何度目かの礼拝に参加すれば、子どもたちは時折叱られながら何とか礼拝の讃美歌や説教に参加している。いやぁ、まぁそうだろう。自分が子どもの立場だったら集中なんか出来ないだろうし、家の子どもだって絶対黙って聞きやしない。

それでもやはり、正面に十字架をいただいた礼拝堂はなかなか荘厳で天井が高くて音も良さそう。

礼拝が一通り終わって、I井さんがぼくらを紹介してくれている間に急いでセッティング(なにせ会場での事前の音出しなしでいきなりやるのだ)。音が出るのを確認出来たらすぐにライブスタート。

いきなり壇上に上がってきた、オッサン3人(森田君は仕事で欠席)とお姉さん1人からなる三線が入って「ロック」を名乗る初めて観るバンドに、興味津々の視線と「なんなのこの人ら?」という視線の両方を感じながら、久しぶりにシラフの状態で挨拶代わりに「新しい日々」のイントロを弾き出して早速手拍子を求める。

けっこうノッテくれる子や大人たち(職員)も多く、こちらも遠慮なく3曲目で早速「原発は神を冒涜している!」なんてほざいて(シラフですよ)「廃炉!」を歌う。エリザベスサンダースホームの礼拝堂で思いきり歌う「廃炉!」もなかなかであった。原発製造会社の三菱の創設者である岩崎弥太郎の別荘跡地で、この歌を歌うというのも考えてみると面白い因果だ。

そしてこの日、ぼくはどうしても「光る水」を歌いたかった。ざわつく中で実際どう伝わったか分からないけれど、ぼくの勝手な思い入れで、子が親から離れて行くことを歌ったこの歌を心を込めて歌った。

最後は、予告通りパンクロック「きよしこの夜」を歌えば、壇上に子供たちも上がって来て可愛くツイストを踊ったりして盛り上がる。ぼくも前に出てギターを弾きながら腰を揺らして一緒に踊った。
まったく思わずここが礼拝堂であることを忘れてやってしまった、まさにやったもん勝ちなライブであった。

終演後半分「やっちゃったなぁ」という気分でいたら、ある男性職員から「こんな開放的な礼拝初めてでした」と喜んでもらえて、「やって良かったなぁ」と安心した。

今回施設初の試みでぼくらに声をかけてくれたI井さん、ありがとうございました。
そして、ぼくらを迎えてくれたエリザベスサンダースホームのみなさん、本当にお世話になりました。
子どもたちの誰かの記憶に、この日のソウブラのライブが残ってくれたら最高にうれしい。

まだ夕方6時だというのにすっかり暗く人気もまばらな(やっているのはコンビニくらい。これはこれで風情があって良いけれど、1件くらい飲み屋があっても良さそうな…)大磯駅から、電車組の3名は藤沢まで出て、やっとクリスマスイブの居酒屋に腰を落ち着けて杯を傾けたのでした。お疲れさんでした!今年のライブもいよいよあと1回…。

今宵のBGMは、アイルランドが誇る初期パンクバンド(結成は1975年!)、ラジエーターズ・フロム・スペースの2006年発表の「トラブル・プリグリム」。パンクらしいシンプルさとポップなメロディーがたまりません。
そしてなにより、ポーグスのギタリストでもあるフィリップ・シェヴロンの少し切ない声と、ジョーストラマーばりの嵐のギターカッティングが最高の逸品。
何と今年新作も出たそうで、年末買いたい数あるCDの中から、ぼくはラジエーターズの新作をアマゾンで注文しました!

今宵のBGドリンクはトマトジュース。明日仕事仲間との忘年会なので、一応今夜は締めのハイボールを控えております(えらい!)。明日は心から皆の労をねぎらい飲むぞ~!


ソウブラエリザベスサンダースホーム礼拝堂ライブセットリスト
①新しい日々
②上を向いて歩こう
③廃炉!
④ぼくがここに(詩まどみちお)
⑤光る水
⑥解放の歌
⑦きよしこの夜(パンクバージョン)

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新曲! 

2012/12/06
Thu. 23:06

ライブからライブへ

詞 曲 五十嵐正史

ライブが終わり 帰り道一人雨の中
頭の中を煩わす 夜明けに待つ仕事たち

夢のようなライブの後も
少し寂しいライブの後も

終わりはいつもこの夜の中
ライブからライブへ

アテにもならぬ思い出話で 酒飲みなぐさめる時も
それでもただ一度のライブで すべてが報われた気がすることも

一つの場所と出会うライブ
一つの場所と別れるライブ

いつかすべては終わるけれど
ライブからライブへ

心に浮かぶ人たち 愛しい者たち
君を思って歌ったよ いつかライブで聴いてもらえたら

思いもよらぬ事が起こるライブ
それは始まるまで誰も知らない

もう少しこの手伸ばしてみよう
ライブからライブへ

もう少しこの手伸ばしてみよう
ライブからライブへ


7週連続のライブが終わって、ふとそのどれ一つとして同じでなかった(当たり前だが)ライブのことを歌にしたくなった。
平日働き、週末毎にギターを抱えて、いったいどんな事になるのか分からないライブをしに出かけるソウブラの営みを書きたくなった。

ライブが終わり、打ち上げで飲んでたいてい終電近くの電車に乗って、ギター担いでJRもしくは京王の稲田堤駅か、小田急線の生田駅から20~30分トボトボ歩いて団地に帰る(ヨタヨタしていることもしばしば)。
どうにも荷物が多かったり、体がツライ時は年に2、3回タクシーを使ってしまう。
そんな帰り道の気分から歌詞を書き出してみた。

曲は、今週ずっと聴いているジョンハイアットからメロディーを拝借した。
コードが三つだけのとてもシンプルなメロディー。原曲はフォーキーだけれど、ぼくはちょっと童謡っぽくしてみた(そう聴こえるかわからないけれど)。母ちゃんも「こういう歌今までなかったから良いんじゃない」とのこと。

毎回色んな体験をさせてくれるライブ、考えさせてくれるライブ、時に落ち込ませてくれるライブ、けれども何より楽しく、自分を歌の中に解放してくれるライブ。
これからもライブからライブへと歌い続けて行こう。

今年のライブもあと二つとなった…。

BG酒はホワイトハイボールでした。ではまた、ロケンロール!

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10月20日の三鷹バイユーゲイトからスタートした、毎週末7週続いたライブも、昨日(2日)で一段落ついた。

まずは、体調も崩さず無事にやり切れたことを喜びたい。

仕事と音楽活動の両立は、年々慣れて来る面がある反面、明らかに体はしんどく無理が効かなくなって行く。
うれしい悲鳴だが、ライブの数は年々増えている。一方、仕事量も増えているが、こちらはそれで1円も給料が上がらない(泣)。

1日は、店とは長い付き合いだけれど、ライブはまだ数えるほどしかしたことがない国立のかけこみ亭で、ここの常連のマリオさん(本名を知らないことに今頃気付いた)のシリーズ企画“魂(マブイ)に唄う”に出演。
2年以上前に、確か高円寺のライブハウス稲生座での、ぼくらのもう一人の師匠知念良吉さんのライブの時に、マリオさんから「一緒にライブやりましょう」と言われ、その時にすでに「タイトルは“魂に唄う”にしましょう!」とマリオさんは決めていたと思う。

その後、東日本大震災と原発事故があり、脱原発のデモでマリオさんとは何度か顔を合わし、その都度「必ずやりましょうね」と言われていたから、ぼくの中でもこのライブはいつか必ずやるものだと思っていたのが、いよいよ実現したのだった。

ソウブラ以外は、かけこみ亭ではお馴染みの出演者で(突風さん、旧王女さん、黄秀彦(ファン・ス・オン)さん、マリオさん)、その誰もが個性なんていう生易しいものじゃない“魂性”を持っていて、それが一堂に集って(ソウブラはトリを指名された)これまたかけこみ亭ならではの“楽しみ方”を知っている常連客の前で歌うのだから、どれだけ濃いライブになるのか見当もつかなかった。

果たして、どの出演者もそれぞれの“魂”を存分に開陳して強烈なパフォーマンスでぐいぐい攻めて来た。
ぼくはマリオさん提供の一杯100円の泡盛をジョッキでいただきながら、そのパフォーマンスを楽しんだが、PM8:00過ぎとゆっくりめにスタートしたライブはどんどん時間が過ぎて行き、ソウブラの出番がやって来たのは何と11:00であった!

しかし、恐るべきかけこみ亭常連たちはまるで疲れを知らない子どものように、ソウブラのライブを熱狂で迎えてくれて、地べたに布を敷いた宴会状の客席でみんな踊るは歌うは鳴り物楽器を持って演奏に加わるはで、スゴイことになった(これがかけこみ亭ならではのライブの楽しみ方である)。
結構ソウブラを知ってくれている人が居たのはうれしい驚きで(このブログを読んでくれていたり)、長くやっていると自然に色んな所と繋がって知ってもらえるのだなと実感。かつて(15年以上前)感じたようなアウェーな感じはまったくしなかった。

それにしても、生まれて初めて終電車を気にしながら歌い、それでも求められたこれもかけこみ亭独特の「残業」という名のアンコールに、やっぱり応えなきゃと“周辺暮らしのロケンロール”を歌い終わった時点でもう11:45!

大急ぎで荷物を片付けているぼくらの傍で着々と進む打ち上げの準備!
思わず「みんなどこからやって来てるんじゃぁ!?」と突っ込みたくなったが、近所に住む人&店に泊り組なのは分かりきっていた。

マリオさんにゆっくり「お疲れさん」を言えなかったのは心残りだったが、存分にソウブラはソウブラらしくその魂(マブイ)に唄えたと思っている。ねぇ、マリオさん。

南武線の終電で帰った翌日は昼の12:00に、今度は恵比寿のスリランカレストランぱれっとに集合。
以前ここに書いた通り、この日がこのぱれっとでの最後のライブ。
ぼくはどうしても、京都山崎の大好きなライブが出来る店だったキッチン「ゆいかじ」の、閉店ライブの時を思い出してしまう。実感は全然湧かないけれど、もうここで歌えないのだと思うとどうにも喪失感と寂しさを禁じ得ない。
歌うたいにとって、歌う場所には特別な思い入れがどうしてもある。それが「好きな」場所だったりしたらなおさらで、そこで歌えることの喜びはひとしおだ。

けれど、それは考えてみたらとても不思議なことだ。
外とはただ壁1枚隔てただけなのに、そのお店の中でこそ歌えば、歌い手にとって(もちろん、聴く側にとっても)濃密で親密な特別な空間が生まれるのだから。

そんな場所との別れを惜しみ、噛みしめ味わうように、それでもいつものように東日本大震災復興支援チャリティーライブは始まった。
外に面した店内のガラス面には、レストランぱれっとの21年の歴史を物語る写真が展示されていて、ソウブラも2005年から店で始めたセプテンバーコンサートの様子を伝えるライブ写真で登場している。

ぼくはライブのMCで言い忘れてしまったが、レストランぱれっとはスタートがソウブラの結成とほぼ同じであったのだ(ソウブラのスタートは90年末、ぱれっとは91年の1月)。
90年代、00年代をお互い駆け抜けて来て、こうして出会えた不思議さを思わずにはおれない。

今回の出演順は、南山さん→梅人→相模の風theめをと(風来さんと石原さんの夫婦ユニット)→上保君→吉浦隆司→谷藤律子wソウブラ→ソウブラであった。
今更ながら、この面子でライブをやれて良かったなぁと思った。風来さんもMCで言っていたが、確かにここでしか出会えない面子であった(梅人はなんか、このお店でやるために結成された)。

いつもはソロで歌っていた風来さんが、ついに夫婦で相模の風theめをとで出演してくれてその軽やかな身のこなしと息の合ったパフォーマンスを堪能しながらも、ぼくは複雑な気持ちをずっと持て余していた。何を歌ったら良いのだろうと思っていた。ただ1曲“結風”だけ歌えればそれで良いとさえ思っていた。

りっちゃんと楽しい演奏をした後(しかし、いつも本番はわりとちゃんと決まるなぁ)、そのままソウブラのライブへなだれ込む。
途中、「青い一輪車」(前の晩のかけこみ亭もそうだったが、最近この歌が良いと言ってくれる人が多い)の前に、初めてぱれっとで歌った時のことを少し話してから、ぱれっとで初めての震災チャリティーライブの時に思い切って歌ってみた「廃炉!」を(南山さんはこの日のライブのMCで脱原発を語った)、そして最後に「結風」を歌った。2007年からここでのライブの最後に必ず歌って来た歌。最後の最後に歌えて良かった。

ありがとう!レストランぱれっと。お疲れ様でした。そして、お世話になりました。

ライブ後は、いつものようにライブの打ち上げはせず(どうしても湿っぽい感じになってしまいそうだったので(ぼくが)、しないで良かったと思っている)、みなさんと握手を交わし別れを告げて吉祥寺へと向かい、大橋さん主宰の劇団(ペンネームは左観哉子さん)、ドラマチック・カンパニー・インハイズの公演「遠雷」を、森田、梅ちゃん、りっちゃん、浅田君と観に行く(劇場で江上さん、スズキさんにも会えた)。

波の音が通奏低音のごとく鳴るその劇に身を委ねながら、ぼくはようやく気持ちが落ち着いて来るのを感じた。
呪文のごとく、祈りのごとく繰り返される「すべては終わる…こうして、手を叩くその一瞬に」というセリフが、どこまでも人肌で、この世界から落っこちていないので、じんわりと心身に沁みて行きぼくは満たされ癒された。
この日のライブは、この演劇まで一連なりであったと思えた。

吉祥寺の居酒屋で、劇団の人も合流して総勢10人で飲んだ時にぼくはほどけ、気が付くと主演の素晴らしい二人の女優に挟まれただのおっさんに戻って至福の一時を過ごしていた(大橋さんの劇団員はみんな素晴らしい若者たち、ぼくはみんな大好き)。「五十嵐さん、セクシー」と確かに言われたような…。

取りあえず、今日母ちゃんと子どもらに思いきり自慢してやった(笑)。

ソウブラ&シスター、2012年の秋~初冬ライブお疲れさんでした!

今宵のBGMは、ジョン・ハイアットの95年発表の「パーフェクトリー・グッド・ギター」。
11月30日金曜のマンダラ2での勇造さんライブ後の打ち上げで、勇造さんからソウブラのCDをほめていただき(むちゃくちゃうれしかった)、ジョン・ハイアットの曲が元歌の収録曲「古い河」を「ジョン・ハイアットが聴いたら喜ぶと思ったわぁ」と言ってくれて、これまたうれしくてたまらなかった。
この金曜日の勇造さんとピアノ続木徹さんの至極のライブを観たおかげで、土日のライブを自分たちらしくやり切ることが出来たとぼくは思っている。師匠のライブこそぼくが一番ライブらしいと思える理想のライブだから。

BG酒はホワイトハイボール(肝臓疲れてるけど)でした。ではまた、ロケンロール!

12月1日かけこみ亭セットリスト
①新しい日々
②さよならバビロン
③反対ロック
④青い一輪車
⑤ゴールウェイ・ガール
⑥残された場所で
⑦廃炉!
~アンコール~
⑧周辺暮らしのロケンロール

12月2日レストランぱれっとセットリスト
①新しい日々
②さよならバビロン
③青い一輪車
④廃炉!
⑤結風

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新曲 

2012/11/29
Thu. 22:25

もう一人のぼく

詞 曲 五十嵐正史

ミカン畑の広がる丘の上で
君に初めて会った時
今までずっと探していた
ぼくのもう半分と出会えた気がしたのさ

今までぼくが見ていたのは欠けた月が照らす
欠けた世界だったけれど
君と二人なら
丸い月明かりの下生きて行ける

それからぼくは君の作るものを食べて
こうして年を取れた 君はもう一人のぼく

灰色の運河の絵のような街で
ぼくらは一緒に暮らし始めた
部屋を分け合いお金を分け合って
多すぎるものをすべて遠ざけて

そうしなければ見つけられないもの
そうしなければ出会えない人たちを
君と二人なら
訪ねて行く勇気を持てる

そしてぼくは君の作るものを食べて
こうしてこのぼくになれた 君はもう一人のぼく

君はもう一人のぼく…


今夜は最初、職場に入った区の監査の話を書き出したのだが、特別書くほどのことでもない内容だったので(つまり、何事もなかったということ)、急きょ最近母ちゃんにダメ出しされてしまった新曲を(ダメ出しされたのは実に久しぶり)、自分としてはなんとも惜しいので、人前では歌わないかもしれないけれど、せめて書いた記念にブログに上げることにした。
より実感に近い言葉で、爺さんになっても歌える歌をと苦心したつもりだったのだが…。
ラブソングはムズカシー!

明日は今年最後の勇造師匠のライブを観にマンダラ2へ行く。

12月1日(土)は国立かけこみ亭(とっても気さくな良い店です)で“魂(マブイ)に唄う”ライブ。
初顔合わせのミュージシャン達とのライブですが、とってもソウルフルなライブになること間違いなし!参加費500円とお安いのでぜひお運びください!!

そして2日(日)は、恵比寿スリランカレストランぱれっとでのラストチャリティーライブ。具体的な連絡はまだありませんが(汗)、これまで通りPM1:00~PM5:00までの出入り自由のマラソンライブのはず!
みんなで最後のぱれっとライブ盛り上げよう!!
面子はおなじみ、心の友上保君、梅人、ソウブラ、谷藤律子、吉浦隆司、風来直さんは今回相模の風Theめをとで出演するらしい。みんなやるはずだから集まれ!!

ではでは、いよいよ師走もロケンロール!

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2017-03